「施術後の注意事項」もくじ


施術後の注意事項

施術の効果を高めるために、施術後は下記のことを心がけてください。

 

1. 好転反応が起きる場合があります

 

体が良くなろうと変化する過程で、だるくなったり、痛みが生じたり、あるいは、痛い場所が他へ移ったりと、むしろ状態が悪くなったように感じられる場合があります。

 

これらの症状は一般に「好転反応」と呼ばれる、回復のための良い兆候です。

 施術により筋肉の過緊張が緩み、体液の循環が良くなることで起きています。

 

薬物(特に向精神薬)を長期に渡り服用している場合、まれに強い好転反応が生じる場合があります。

施術により代謝機能が高まり、体にたまった老廃物や毒素を対外へ排出しようとする作用によるもので、場合によって、数日から数週間、続く場合もあります。

 

薬物から抜け出し、根本治癒を目指す上で避けては通れない道です。

安静にしてゆっくり休んでください。

 

2. いつもと違うことが起きる場合があります

 

施術後、眠くなったり、逆に目が冴えて眠れなかったりする場合があります。

その他、お通じが良くなったり、手足・体が暖かくなったりします。

 

これらの反応は、ゆるんだことで体が良くなろうとしている結果、起きている自然な反応です。

体が変化しているのだなと受け止めて、うまく経過させてください。

 

3. 動きすぎに注意しましょう

 

体が楽になって、これまでやりたくてもできなかったことを始めたくなるかもしれません。

でも少しお待ちください。

 

体をゆるめたことで、実感を伴うかどうかに関わらず、体に変化が生じています。

体がよいバランスに戻ろうとすることや良くなろうと変化することを妨げないために、施術を受けた当日を含む3日ほどは、動きすぎに注意しましょう。

 

4. 痛みを確かめないようにしましょう

 

痛みを感じた時点で体は反射的に防衛し、硬くなります。

痛みが反復されるにつれ、可動範囲は狭まり動きにくくなってしまいます。

痛みを確かめたり、痛みの出る動きをするのは避けましょう。

 

5. 強く揉まない、押さない、たたかない

 

強い刺激を加えないようにしましょう。

 

心地よいくらいの刺激を自分自身で入れる(揉む、ほぐす)のは構いません。

顔をしかめたくなるほどの刺激を受けると、からだは攻撃されたとみなして反射的に筋肉を緊張させてしまいます。

また、周辺の筋繊維が壊れたり乱れたりする可能性もあります。

 

一時的には気持ちよさを感じたり楽になるかもしれませんが、結果、筋肉を緊張させ、改善を遅らせることにもなりかねません。十分注意しましょう。

 

6. ぬるめのお風呂にゆっかりつかりましょう

 

ぬるめのお湯にゆっくりつかると、副交感神経の働きが高まり、緊張をゆるめる効果があります。

ストレスから解放されリラックスすることで、自然治癒力が発揮されやすくなります。

また、水圧により体液の循環が促進されるという効果もあるようです。

 

熱いお風呂にサッと入ると体を緊張させ、かえってストレスを与えてしまうという考え方もあります。

38~41℃くらいのお湯に10分くらいゆっくりつかることをお勧めします。

 

7. 十分な睡眠をとりましょう

 

睡眠による休息は、体の調子を整え明日の活動エネルギーを蓄えるために必要不可欠です。

無意識に寝返りをすることで、体の歪みを調整することもしています。

子どもの寝相が悪い(動く範囲が広い)のは、大人に比べて日中の活動量が多いので、たくさん調整する必要があるからでもあるようです。

 

22時から2時の4時間をゴールデンタイムといって、この時間帯が最も体が休まります。

遅くとも24時までには床に就くようにして、眠れなくても目をつむって横になるようといいかもしれません。

 

とはいえ、いつ寝たいかは人それぞれです。

人口の5%ほどの方は、夜活動するように生まれついているようです。

世間の大多数(社会)の要請が、すべての人の幸せを満たすわけではありません。

 

自分が人と同じ、とは思わずに、ほんとうはわたしはどうしたいのかを、睡眠をとるという一つのことについて考えることも大切だと思います。