わたしのところに訪れてくださるお客様のお話を聞きながら常々思うことがあります。
多くの方が、前にお医者さんに言われたことや、前に整体師から言われたことをすごく気にしている、ということ。
「右肩が下がっていると言われました」
「背中が硬いと言われました」
たいていの場合は、ネガティブイメージとともに自分の中に取り込んでいます。
そしてそれがある種の呪いになっていることが多いなあと思います。
こんな私はダメ。わたしのからだはこんなだから調子が悪い。
ネガティブ思考の悪循環です。
でも、からだって本当にすばらしいし、ほんとうにありがたいです。
あなた自身より、誰よりもあなたの体を守ってくれています。
真剣に良くしよう、良くしようと、死ぬまで働き続けてくれています。
「あちゃ~。これはひどいですね」
というニュアンスを、意識的に込めてしゃべる先生もいれば、単に事実を言っているだけの人もいると思います。
でも、患者さんやお客様には「単なる事実を述べています」とは伝わっていないことが多そうです。
ですから私は、すごく言葉に気をつけるようにしています。
自分で自分のからだに呪いをかけないように。
からだに感謝しながら日々を過ごせるように。
あなたのからだは本当にすばらしい。
他の誰よりも、あなた自身よりも、真摯に働き続けてくれている。
脅しビジネスは嫌いです。
患者を恐れさせて、「そのままじゃあヤバいからまたおいで」の共依存を繰り返すやり方のことです。
ただ、共依存っていうのは、相互作用なので、患者の側が医師なり整体師に暗に「脅し」を求めている、ということもあると思います。
わたしの願いは、ひとりひとりが自立していくことです。
健康の管理は自分の問題です。
医師も整体師も患者さん(お客様)の体を治すことはできません。
最終的に直しているのは本人の体です。折れた骨を細胞レベルで修復するのはご本人の体にしかできないことです。
脅されることに頼らずに、自分で自分の健康を管理できるようになること。
脅しでビジネスを成り立たせるという構造から抜け出すこと。
その双方が必要なのだろうと思います。
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AI姿勢診断を受けてみました。
からだに関わる他の方の仕事を垣間見ることのできる経験でした。
経験から学ぶことはたくさんあるなぁ~と実感しました。