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変形していた体が元に戻りつつあります

 

感動する出来事がありました。

 

右股関節の痛みで身体が歪んでしまっていたAさんの身体が、3週間後に会った時、ほとんどまっすぐに戻っていました!

 

Aさんは右股関節に体重をかけられないので、痛みを伴わずに立てるバランスで日常生活を送っているうちに、右膝が常に前に出るようになっていました。壁に背中をつけて立ってもらうと右脚が浮き、膝が前方に突き出していました。身体は常に左右非対称でした。

 

Aさんが初めて施術に来られたのは2022年9月です。最初の8回は週1回ペースで来られ、その後1年ほどは数カ月に1回ペース、そして2024年3月から、月1~2回のペースで来られています。

 

なぜ右股関節が痛むのか、原因を取り除かないと改善につながらないので、一緒に原因を探求していました。身体を動かす方がいいとわかっていても、痛いので動かせない。動かせないからさらに硬くなる。その繰り返しでした。

  

Aさんが先日、施術に来られて、入ってくるなり

「この半月で発見したことがあるの!」

と笑顔でおっしゃいました。

 

前回施術を受けた後、”通常は立って行うヨガの動きを座ったままでもできるんじゃないか”と思い付き、やってみたらどんどん楽になっていった、とのことでした。

 

Aさんは昔からヨガをされています。ここ数年は脚が痛いのでヨガができない状態が続いていました。

 

前回の施術の際、試しに腸もみを行いました。その前の施術の時に、全身の体液循環や信号伝達に滞りを感じたためです。腸もみをした後、「いつも力が入ってしまって自分ではどうにもゆるめることができなかった右の仙腸関節付近が伸びた感じがする」とおっしゃいました。 

 

  

Aさんは元来、体の感覚が鋭い方です。ご自身の体の状況を、的確に、そして客観的に捉えることが上手です。どうやらこのときの、仙腸関節付近が伸びた感じがする、あたりのことが、改善のきっかけになったようです。

 

Aさんは下痢も便秘も経験したことがないほどお腹は健康で、揉んでみるとおっしゃる通り、大変柔らかいおなかでした。腸もみする必要はなかったかなとも思ったのですが、こんな副産物があるのですね!

 

Aさんが素晴らしいのは、思考が柔軟で、ひとつのことにこだわらず、中立的な観点で物事を判断し、トライを続けること。常に前向きで、自分の体を信じ続けていることです。

 

普通の人なら絶望するかもしれない状況でも、「今はね、こんな感じ」と、かなり的確に表現しては、ケラケラと笑っておられます。

 

前向きなこと、探求心、あきらめない心、信じる力、そういうものが合わさって、ついに、身体全体の弛緩そして変形してしまった状態から元に戻るという日を迎えられた。しかも、ご自身のアイデアとご自身の力でそれを実現して見せてくださった!

  

このことがうれしくてうれしくて、涙が出そうなほどでした。こういう体験をさせていただけてありがたいです。あらためて、身体を信じることの大切さを教わりました。